商店街振興の更なる推進について

29年度の予算案は、服部区長となって2度目の本格的な当初予算であり、28年度よりもさらに強い区長の思いが込められた予算と認識をいたしました。今回の予算案については総括を含め、質問の後に、つなぐプロジェクト、早川政調会長より賛否を表明させていただきます。
さて、ことしは区政70周年の記念すべき年であり、台東区がこれを契機に日本一の観光都市、そして交流都市になるよう、私は全力で区政に臨んでまいります。その観点から、区長と教育長に大きく4点、総括質問をさせていただきます。
1点目は、商店街で生まれ育ちました私から、商店街振興の更なる推進についてご質問させていただきます。
27年度第2回定例会の服部区長最初の所信表明における区政運営の5つの考え方の最初に、元気な地域産業と商店街の創造について思いを表明されておりました。29年度の所信表明においても同様の表明をされております。29年度の産業経済費の予算を見ますと、商店街振興対策としまして3億1,600万円から3億3,200万円と、前年と比べると1,600万円大幅に増額をされており、商店街振興に力が注がれていると思います。
また、款は違いますが、約1,000万円をかけまして、姉妹友好都市を初めとしたさまざまな自治体が特産品販売や観光案内等を行う場として区内の商店街にアンテナショップの開設も予定されております。商店街への誘客を図るとともに、出店自治体は商店街のイベント参加や地域との交流を通じ販路拡大を図り、相乗効果につながると私は期待をしております。また、外からの新たなショップ導入は、これは商店街にとって大変いい刺激になると思っております。また、区内にある100を超える商店街のうち約4割の商店街で空き店舗が発生している商店街の課題の一つの改善策として、商店街空き店舗活用支援の予算は、これも前年度より500万円増額されまして、商店街の活性化にはさらに大きな原動力になると思います。
また、特別区と全国の各地域が連携し、互いの経済の活性化を促進していくことを目的とする全国連携プロジェクト、こちらの一環として台東区の姉妹友好都市を含む全国から参加自治体を募集し、特産品等を区内業者へ紹介する機会を設け、これも同じような販路拡大を図りましたふるさとPRフェスタも昨年12月に開催されております。地域連携も広義の意味合いで商店街振興の一助につながっていると強く感じております。これらの施策で、商店街振興の次のステップに行くための下地づくりがまずはできたと私は感じております。
そこで、商店街振興の次のステップについて、区長の熱い思いをお伺いいたします。

○委員長 区長。

◎服部征夫 区長 青鹿委員のご質問にお答えいたします。
私は区長就任以来、商店街の振興を区政の最重要課題の一つとして環境対応型や安全・安心対応型の商店街支援の充実など、積極的に取り組んでまいりました。新たに策定する台東区産業振興計画でも、さらなる取り組みを進めていくため、施策の方向性の一つに掲げて地域特性を生かした魅力ある商店街づくりに取り組んでまいります。特に近隣型商店街の活性化を重点プロジェクトの一つとして、委員ご指摘の事業のほか、店主が講師となる、得する街のゼミナールや、商店街うちの自慢の逸品発信なども計画に盛り込みました。
私は引き続き、元気な地域産業の振興と商店街の創造に向けて全力で取り組んでまいります。

○委員長 青鹿委員。

◆青鹿公男 委員 商店街振興について力強いお話をいただき、本当にありがとうございます。最近、区内にはシャッターが閉まっている商店街がふえてきております。来客数も売り上げも減少している商店街もございまして、今回のさまざまな施策が起爆剤になればと強く感じております。
今後のさらなる施策としまして、硬貨や紙幣を持たない外国人の対応ということで、各種電子マネーやクレジットカードなどが使える決済端末、こちらのハードの面のサポートもぜひご検討していただきたいと要望させていただき、次の質問に移らせていただきます。