子供達が安心して遊べるボール遊びの場について

安心してボール遊びができる場所の拡充についてお伺いいたします。ボール遊びにはさまざまな遊びがありますが、これら全てが子供たちの発育、発達を促進し、体力や体の基礎をつくる重要な意味合いがございます。具体的なボール遊びの効果としては、背中や肩甲骨の神経や筋肉を刺激し、よい姿勢に体を発達させることや、物を扱う際の力かげんを覚え、字や絵を描くのが上達すること、さらには物や相手の動きを予想し行動できるようになることなどが考えられます。ほかにもさまざまな効果が見込まれるボール遊びですが、私が小学校のときは町なかで当たり前のようにボール遊びをやっていた記憶がございます。ところが最近では、ボール遊びをしている姿を見かけなくなり、大変寂しい思いを今はしております。
現在、台東区において公園内におけるボール遊びについては、多くの利用者とさまざまな利用形態がある中で、利用者全体の安全確保から、花川戸、東盛、玉姫、金杉、山伏、天王寺の6カ所の公園内に設けられたスポーツコーナーにおけるボール遊びと、幼児のゴム、ビニール製などのボールを使ったキャッチボール程度の遊びを除き、原則禁止となっております。公園でボール遊びができる場所をこれ以上ふやそうとしても、台東区の面積は23区中、一番小さく、区内公園の数も決して多くはございません。区立公園においてスポーツコーナーがある公園を条件にしている以上、さらなる公園においての拡充は難しいのではないかと考えております。子供たちが安心してボール遊びができる場の拡充については、私が区民の方々から大変多く伺う要望の一つとなっております。
また、スポーツを楽しむ場所についての要望でいえば、子供がボール遊びができる場所の拡充だけではございません。大人も含めた球技、具体的には野球やサッカーについても、野球場、サッカー場が少なくて練習や試合ができないのでふやしていただきたいとの要望を多くいただいております。しかし、新たに野球場やサッカー場をすぐにつくるのは厳しいと思われますので、現行の荒川河川敷だけでなく、利便性がいい場所を借り上げることや提携先をふやすことによって、少しでも多くの場所を確保したり、上野の正岡子規記念球場や区外施設の利用料について助成して使いやすくするなどの改善策を検討していただきたいと切に望みます。2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催が決定し、区としてもこれを契機に区民のスポーツの奨励に向け、より一層取り組みを進めていくと思っております。子供の体力の増進のためにも、親子の触れ合いをふやす意味合いでも、身近でボール遊びができる場所の充実をしっかりと進めていっていただきたいと思っております。
現在、実施している6つの公園では、地理的な偏在もあり、身近な場所でボール遊びができる環境としては十分ではありません。地理的な偏在をなくすためにも、ボール遊びができる場所として小・中学校の校庭を一部開放し、近隣の幼稚園児を含む子供たちが伸び伸びと遊べる場所を確保するべきだと考えております。小・中学校の校庭を一部開放し、ボール遊びができる場所とすることができれば、安心した場所で保護者同士がゆっくり話をできることでコミュニケーション強化につながるとも思っております。現状、新たなボール遊びの場所を公園などで新たに確保できないのならば、安心して安全な中で子供たちが伸び伸びとボール遊びができるよう、小・中学校の校庭を活用し対応すべきと考えておりますが、教育長の所見をお伺いいたします。
以上で私の一般質問を終わらせていただきます。ご清聴ありがとうございました

青鹿議員の子供たちが安心してボール遊びができる場所の拡充についてのご質問にお答えさせていただきます。
議員ご指摘のとおり、子供たちが安全に、かつ安心してボール遊びなどができる場所が少ないということは、教育委員会といたしましても認識しているところでございます。現在、教育委員会では、土曜日や日曜日に学校の校庭や体育館で子供たちがボール遊びできるよう検討しているところでございます。つきましては、平成28年度にモデル実施を行いたいと考えておりますので、よろしくお願いをいたします。