蔵前小学校の新校舎について

蔵前小学校の改築に伴う旧柳北小学校仮校舎への通学についてでございます。
通学路における児童の安全対策は、本改築計画の中でも大変重要な課題と認識いたしております。そのため、議員ご提案の内容も含め、登下校時の見守りや通学経路・方法について、学校、保護者、地域関係者と協議を進めており、今後、具体的な内容を検討してまいります。
次に、蔵前小学校の新校舎についてでございます。
工事期間につきましては、基本・実施設計の中で、できるだけ効率的な工法を踏まえながら決定してまいります。また、新校舎の設計に当たりましては、学校、地域関係者のご意見を反映しながら、将来必要となる施設規模の確保やICTを初めとする多様な学習活動への対応など、新しい時代に即した教育環境の整備も視野に入れてまいります。蔵前小学校は、平成15年に小島小学校、精華小学校、済美小学校の3校が合併しました20町会にわたる学区域が大変広い小学校となっております。蔵前小学校は、創立から10年間に13学級から15学級となり、区の将来推計によれば、これからも児童数はふえ、ピーク時は平成37年から40年にかけて最大23学級が必要になると予測されております。その児童数増加に対応すべく区は新校舎建設を決定し、工事期間中の仮校舎を旧柳北小学校に決定いたしました。普通教室18学級分が確保でき、校庭、体育館、プールが一体になっていて、さらに耐震化されているという条件を満たしていることが、今回、旧柳北小学校にした理由であると伺っております。
仮校舎が旧柳北小学校になったことから、学区域として一番遠い距離である田原町駅周辺から旧柳北小学校までの距離は、安全な道を通りますと約1.8キロありまして、通学するには毎日子供の足で約30分から40分かけて行かなければなりません。また、田原町駅から旧柳北小学校までの通学路には、大変交通量の多い春日通り、そして蔵前橋通りの大通りを2つも渡らなければならなくなり、特に低学年の児童については安全面でかなり危険と思われます。
ちなみに、自分で田原町駅から左衛門橋通りを通って旧柳北小学校まで行ったところ、信号を伴う交差点が12カ所もあり、事故に遭う可能性が非常に高くなるのではと不安を感じずにはいられませんでした。低学年の児童だけでなく、体力的に難しい児童、けが等をされている児童、そして支援学級の児童が利用できるよう、児童の安全確保や体力的な負担を考慮し、スクールバスを出すなど安全策の強化が必要と考えますが、教育長のご所見をお伺いいたします。
また、改築工事期間は、今回2016年から2019年の予定となっており、現在の3年生が卒業式を新校舎で挙行できるように配慮されたスケジュールと伺っております。子供たちの気持ちや通学の負担を考えますと、保護者の方々から、なぜ3年近くもかかるのか、もっと工事期間を短縮できるのではないかとの声が上がるのも当然だと思います。子供たちも、一日でも早くもとの場所に戻り、もとの学校生活がしたいはずです。新校舎の工事期間が短縮できるよう検討すべきと考えますが、教育長のご所見をお伺いいたします。
加えまして、新校舎の設計に当たっては、今後さらなる活用が見込まれるICT、情報通信技術ですとか、この辺を十分に発揮できる環境の整備や将来における空き教室の活用などを考慮した動線設計など、中長期的な視点は重要でありまして、地域住民の声を反映し、地域の中核施設として多目的に使用できる施設となるよう設計すべきと考えますが、教育長のご所見をお伺いさせていただき、私の質問を終了させていただきます。ご清聴ありがとうございました。