放課後子供教室の開始に伴う学校施設等について

放課後子供教室の開始に伴う学校施設等についてお伺いいたします。
今定例会の子育て支援特別委員会にて、全ての小学校において放課後子供教室を拡充していく方針が示されました。そこで、改めて放課後子供教室の展開についてご質問をいたします。
文部科学省のホームページの放課後子ども総合プランによれば、全ての児童の安全・安心な居場所を確保するため、一体型を中心とした放課後児童クラブ及び放課後子供教室の計画的な整備を進め、平成31年度末までに放課後児童クラブについて、約30万人分を新たに整備するとともに、全ての小学校区で放課後児童クラブ及び放課後子供教室を一体的に、または連携して実施し、1万カ所以上で実施することを目指す。また、新たに放課後児童クラブまたは放課後子供教室を整備する場合は、学校施設を徹底的に活用することとし、新たに開設する放課後児童クラブの約80%を小学校内で実施することを目指すと記載がございます。
学校施設を活用するに当たっては、事故が起きた場合の対応等の取り決めについて協定を締結するなどの工夫をする点、既に活用されている余裕教室を含め、運営委員会において活用の可否を十分協議する点などが上げられております。
台東区においては、平成20年から、千束小学校において、放課後子供教室とこどもクラブの一体的な運用が始まりました。地元の方に運営当初から入っていただき、9年間実施しております。28年度は、さらに石浜小学校において、放課後子供教室モデル事業を開始いたしました。全ての児童に対し、放課後に安全で安心な居場所を提供する内容は進めていきたいというふうに思っております。
ただ、進めるに当たり、まずは学校施設について、放課後子供教室は学校の余裕教室を使うのを前提としておりますが、各学校によって施設の条件について相違がございます。教室に余裕がない学校や特別支援教室の運用開始に伴い、教室が必要になってくる場合もございます。また、放課後子供教室を運営される職員の方は、学校の先生とは別になるため、その方たちの机やロッカーは最低限必要となります。現行の職員室を一緒に使うというのは、安全面、セキュリティー面からは厳しく、別に用意する必要があるなど、実施場所の確保が課題と思われます。教室に空きがない学校は現行の教室を使用するとなると、レイアウトの復元や器物などの破損も課題となります。そのため、各学校の状況に応じた安全・安心な実施場所の確保が課題だと考えますが、教育長の所見をお伺いいたします。
現在、こどもクラブではいろいろな事業者の方に入っていただき運営を委託しております。評判のよい事業者の方がいる反面、過去には、保護者から運営会社についてクレームをいただいたケースもございます。保育の質の確保も重要であり、選定は十分な検討をしていただきたいと要望しておきます。
次に、放課後子供教室の事業展開については、まずは子供教室を実施したい学校を優先して実施し、施設に余裕がないところについては、学校長及び保護者代表や地域の方とよく話し合い、無理のない導入スケジュールを展開すべきかと思いますが、教育長の所見をお伺いいたします。
○副委員長 教育長。
◎矢下薫 教育長 ご質問にお答えをさせていただきます。
まず、実施場所についてでございます。
放課後子供教室につきましては、体育館や図書室、校庭などを使用いたしますが、学校によって状況が異なるため、それぞれに応じた安全・安心を確保することが極めて重要であると認識いたしております。そのため、各学校と十分に協議を行い、実施場所の検討を進めてまいります。
次に、放課後子供教室の事業展開についてでございます。
教育委員会といたしましては、学校運営に支障がないよう、各学校の希望や施設状況を踏まえ、学校長や保護者、地域の方々と相談し、丁寧に進め、子供たちによりよいサービスが提供できるよう努めてまいります。
○副委員長 青鹿委員。
◆青鹿公男 委員 繰り返しになりますが、各学校によって、また地域ごとに特徴もありますので、一律ではなく、学校関係者だけでなく、町会や保護者の方、いろいろな方にさらに今以上に足を運んでいただき、肌に感じたニーズに応えて、さらに展開していただくように強く要望しまして、私の総括質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。