区政における町会の重要性について

区政における町会の重要性についてです。
台東区は、199の町会があり、他区において町会活動が薄れていく中、台東区の町会は現在においても地域の核として、しっかりと活動を続けていただいており、台東区政において欠くことのできないパートナーとして日夜ご協力をいただいております。事例を挙げれば、区報や議会報の配布、国勢調査の依頼に始まり、交通事故を防止するための活動や犯罪からまちや人を守るための防犯パトロールの実施、新聞・段ボールなどの集団回収、花の植栽、さらには自主防災組織をつくって防災訓練の実施をするなど、台東区行政と町会の結びつきは強く、重要なパートナーになっております。
そんな中、昨今は台東区においてもマンションの増加に伴い、新たな住民の方もふえ、また自営業が減少し、勤務形態もサラリーマン世帯が増加したことなどから、町会活動の担い手となる役員の確保が難しくなってきたり、町会自体への加入を見合わせている人もふえてきております。近い将来、今までのような町会運営が可能なのかと懸念せざるを得ない状況になってきているのではないでしょうか。
東京都では、昨年度より地域課題の解決に取り組みを行う町会・自治会の活動を応援するため、ラテン語に当たる公共善、社会貢献のためにに由来する言葉のプロボノワーカーによるチームを編成し、町会の運営上の課題を解決するサポートや先進的な町会の事例の活動紹介などを開始いたしました。また、そのほかにも課題解決のために町会活動の参加を推進する目的で、ポイント制度などのインセンティブに関する取り組みを導入する自治体も出てきております。
例えば市川市では、自治会や市民団体が行う地域清掃活動や防犯活動に参加した市民に対し、いちかわエコボカードを発行し、ポイント加点をして自治会活動を推進しております。ちなみに、台東区では平成29年7月から、ボランティアの関係について社会福祉協議会のはつらつサービスの中でボランティアポイントの制度を導入し、福祉の担い手の確保、拡大に努めている取り組みを行っております。
近い将来を考えれば、町会会員の減少や町会役員の担い手不足などの具体的な対策を考える時期に来ているのではないかと考えますが、台東区の重要なパートナーである町会の今後について、区長のご見解をお伺いいたします。
3点目は、小・中学校における安心な校庭・屋上の整備についてです。
5月、6月は春運動会シーズンとなっており、各小・中学校の運動会に出席をしてまいりました。組み体操は縮小されて大変残念でしたが、各学校それぞれ趣向を凝らし、学校ごとに特色ある競技が行われ、また多くの来場者も来て盛り上がっているのを見ると、地域力の向上という面で絶大な効果もあると再認識をいたしました。そんな多くの方が集う各小・中学校の校庭を見ると、ひびなど傷んでいる箇所が以前より比べてふえてきたなと感じております。トラック部分のみ修復されているところもありますが、傷んだ校庭では体育の授業や休み時間などでは校庭の全面を使って子供たちが遊んでおりますので、児童の転倒など、けがの危険性もございます。また、テニスや野球などの部活においても、ボールが違った方向に飛んでしまうなど、別の課題も実際に見ております。
見落としがちなのは屋上です。全校の屋上は拝見できませんでしたが、部活動が盛んな中学校においては、校庭だけではなく屋上も利用しているため、子供たちの安全安心の観点から、屋上も校庭同様と考えなければなりません。
校庭について、東京都は教育環境の一層の充実のため、都内全公立小・中学校の校庭等の芝生化を推進しておりますが、日当たり等の問題もあり、当初の育成状態を維持していくことについて課題があり、台東区内の小・中学校の校庭はアーバンコートが主流となっております。アーバンコートとは、足や腰への負担が軽く、疲れが少なくて済むことや、ローラー転圧、水まき、草取りなどの日常のメンテナンスの必要がないため、耐用年数が長く、トータルコストを低減することなどの理由で採用をされております。メンテナンス面で手間が少ないなどの理由からアーバンコートを採用しているのならば、ひび割れなど、ふぐあいが発生、発見された際には速やかに対応するべきだと思います。
子供たちが大変よく使用する校庭や屋上について、区の将来を担う子供たちの安全安心を守るため、メンテナンスが必要な箇所は速やかに修繕すべきであり、また全面的な張りかえは修繕計画をしっかり立て、大規模改修にあわせるのではなく、早期に対応を行うべきと思いますが、教育長の所見をお伺いいたします。
以上で私の一般質問を終了させていただきます。ご清聴ありがとうございました。(拍手)