幼小中学校における有効な広報について

幼小中学校の有効な広報について質問をいたします。現在、区内の幼小中学校においては、主に3つの目的で、ホームページを作成しております。
1つ目は、学校の沿革を含む概要、そして、特色や施設までの交通アクセス方法など、2点目は、校園長先生のとか、あと、PTA会長の基本方針などを載せている、3点目は、各行事のご案内と行事風景などを載せているなどございます。そのほかにも、学校によっては、感染症などの状況を更新し、出席停止解除願などの学校への申請書をダウンロードできたりなど、各学校ごとに特色ある構築をされております。
また、区内の小学校は、学区域制と今現在はなっておりますが、中学校は選択制となっていて、進路の決定においては、各学校の比較をされたり、各学校に入る前の参考情報として、生徒のみならず保護者の皆様にとっても重要なツールとなっており、ホームページは学校の顔、ひいては台東区の顔になっているのではないかと、私は思います。
ところが、区内の全幼小中学校のホームページを見たところ、画像や掲載情報が更新されていない学校が幾つかございました。更新されていない理由として考えられる要因は、更新するには、ホームページ専用のソフトを使わなければならなく、操作できる職員が、今現在限定されている、あとは、サーバーの容量が小さく、掲載するデータ量を計算しないとならないなどの理由から更新がされていない、もしくは、更新したくても作業量が多くなっているのが原因ではないでしょうか。
また、最近はパソコンからの閲覧だけではなく、スマートフォンなどからの閲覧も主流となってきておりますが、各学校のホームページは、実はスマートフォンの対応ができていないところがほとんどとなっております。
隣の墨田区では、各学校のホームページの欲しい情報の整理とデザイン統一化を図っております。各学校の特色を保ちながら、更新についても、簡易なテンプレートから、画像や文章をアップデートすることで遅滞なくホームページの更新がされており、あわせて、学校の先生たちの更新に伴う作業も軽減をされております。結果、先生たちに時間ができれば、今以上に子供たちにかかわる時間もふえ、子供たちにとっても、大変よい状況がつくられます。
ホームページの更新などについては、台東区の顔として、教育委員会が率先して、指導だけではなく一元管理をするなど、効率改善をするべきだと思いますが、教育長の所見をお伺いいたします。
○委員長 教育長。
◎矢下薫 教育長 ご質問にお答えさせていただきます。
現在、各学校・園では、基本方針や教育活動等を保護者や地域へ周知することを目的として、ホームページを作成しております。作成に関しましては、内容などについて、効果的な情報発信の媒体となるよう指導しておりますが、委員ご指摘のとおり、さまざまな理由から、適切に更新することが課題となっている学校もございます。
今後も、ホームページの作成・更新につきましては、各学校・園が特色あるホームページの作成を行うことができるという独自性や、行事等の様子をすぐに発信することができるという即時性等を生かす観点から、各学校・園で行ってまいります。
また、適切に更新することが困難な学校・園につきましては、共通フォーマットの導入等、作成の効率化について検討をしてまいります。
○委員長 青鹿委員。
◆青鹿公男 委員 ありがとうございました。
今回の予算案では、幼小中学校における広報については、例年どおりとなっておりました。広報といえば、実は、各幼小中学校でもつくっている会報というのがございまして、こちらの作成についても、保護者や教員が構成・編集を行っている学校もございます。
国も一億総活躍社会を推進しており、保護者の方も共働きをされる方がふえてきている中、今までのような対応は大変厳しいと思われます。学校を取り巻く環境も変化しており、保護者の活動の軽減、そして、先生方の作業軽減の両方が、結果的に教師と保護者に余裕ができ、最後には、子供たちにとって大変いい環境がつくられると、私は強く考えております。ぜひ、来年度はご配慮いただけるよう、ご要望をさせていただきます。