グリーンスローモビリティについて

区では、2019年3月に策定された「台東区長期総合計画」において、利用しやすい交通ネットワークの整備・充実の主な取り組みとして、区民や事業者、来街者の交通利便性の向上に向け、新たな交通手段の研究・検討を推進するなど、交通ネットワークの充実を図りますとしています。

さらに、令和4年度の「台東区行政計画」の中でも、公共交通の充実として、新たな交通手段を研究し、公共交通の充実を目指すとして、大いに期待をしています。

新たな交通手段の1つに、グリーンスローモビリティがあります。

グリーンスローモビリティは、時速20km未満で公道を走ることができる電動車を活用した小さな移動サービスでその車両も含めた総称です。導入により、

地域交通の大幅な低炭素化と、ラストワンマイルの確保、観光振興、中心市街地の活性化など地域が抱える様々な交通課題の解決を同時に進められる

効果が見込まれています。

国土交通省は、令和元年に実証実験の募集を開始し、令和元年を皮切りに

全国的でも多くの走行実験が開催されています。決算特別委員会の中でも

119の自治体が取り組んでいるとありました。その中には、IOT技術等を活用したメーカーの開発も多くでてきています。

ところが、その実証実験後を確認すると、継続的に運行している行政は限定的となっています。主な理由としては、運営主体の在り方、例えば、料金設定や費用対効果など運営についての課題は検討が必要とのことです。

しかし、近年、多くの観光客は、MaaSのデジタル技術で「時間の効率化」を求める一方で、リアルな空間を快適に楽しむ時間も求めており、観光客を「集客、誘導、滞留」させるための手段として、多くの観光スポットがある台東区にとって、グリーンスローモビリティを導入するメリットは、極めて大きいと考えます。

 

そこで、グリーンスローモビリティ走行の実現に向け、区長の所見をお伺い致します。