観光区の美化について

元旦の浅草の初詣客もコロナ前の数値にほぼ戻ったと地元の方から伺いました。まちには、賑わいが戻りはじめたと感じています。浅草だけでなく台東区にもまた、コロナ禍以前のように、より多くの観光客が来街されると期待しております。そんな観光都市である台東区のまちの美化について、ご質問させて頂きます。

最近、まちの美化にかかわる区内の気になる事例をあげさせて頂きます。

まずは、空地です。民地の場合、空地の中でも雑草が生えている土地が目にはいります。景観が悪いというだけでなく、雑草を放置すると毛虫などの害虫だけでなく、ネズミなどの害獣の棲み家になってしまうおそれがあります。あわせて、空地にたばこの吸い殻や、電化製品が不法投棄されたりして、近隣住民に被害がでている事例もあります。つぎに、落書きです。スプレー等でさまざまな場所に落書きをされているのをよく見かけます。落書きは、刑法の器物損壊罪に該当する犯罪行為です。空き地の隣の家の壁や電柱、そして地下鉄の変圧器などに落書きされているのをよく見かけます。落書きは、空き巣などのさらなる治安の悪化につながるおそれもあます。

いずれも所有者の管理責任が問われる話なので行政が手をだせないのは十分理解していますが、将来的に大変危惧しております。

まちの美化は、そのまちに住む人やその心を映す「鏡」ともいわれます。

昨年、カタールで開催されたサッカーワールドカップで日本代表選手の最後まであきらめない姿勢や健闘は、世界を驚かせると同時に私たちにも勇気と感動をもたらしたことは、記憶に新しいことです。

特に日本人サポーターのスタジアムでのごみ拾いの行為は、世界中の称賛を受け、いまや、日本の衛生管理、そしてその文化に至るまで世界の脚光を浴びていると考えます。

台東区にも世界に誇れる取り組みがあります。大江戸清掃隊です。

平成13年度から運用をはじめ、来年で23年を迎えようとしています。団体数も現在400弱あり、個人の登録も可能です。

大江戸清掃隊やほかのボランティアで行っていただいている清掃活動は、まちの美化向上に大きく貢献すると考えます。

しかし、コロナ禍のため、活動を休んでいるところもあると聞いています。

「継続は力なり」です。こうした取り組みを続けることそして、情報を発信し、より多くの方々に参加を広めていくことが、極めて大事なことだと考えます。

 

 

そこで、インバウンドなどが回復しているこの時期に、観光都市でもある本区は、このようなまちの美化活動を区内外に向けて積極的に情報発信することで、まちの美化が進み、イメージアップにもつながると考えるがどうか、区長のご所見をお伺いいたします。