こどもクラブにおける弁当宅配サービスの導入について

令和4年第2回定例会 子育て・若者支援特別委員会の資料によれば、令和4年4月1日時点の本区の待機児童数は過去最多の139人で、こどもクラブ24か所のうち、待機児童を抱えるクラブ数は20となり、ほぼ全てのこどもクラブで待機が発生しています。また、こどもクラブの入所児童数を学年別にみると、1年生から490人、428人、267人、136人、37人、11人と、高学年になるにつれて入所数が少なくなっているのがわかります。高学年になると塾や習い事を始めるなどの要因も考えられますが、台東区では、4年生以降は入りづらいと、あきらめている保護者の声をよく聞きます。

こどもクラブの待機児童をなくすこと、児童の安全・安心な放課後の居場所を確保することは、仕事と子育ての両立を支援するうえで非常に重要です。

この対応として、台東区は、緊急的に新たに3か所の開設を目指すと報告がありましたので、是非早急に対応して頂き、学年問わず、入りたい児童はいつでも入れるような体制づくりをお願いいたします。学童の量については、対応をすすめているとのことなので、本日は、質である、こどもクラブの利用、サービスの面で質問を致します。

こどもクラブでは、給食のない学校休業日には、各家庭からお弁当を持参する必要があります。子供にとっては、愛情の詰まったお弁当は何よりの栄養で、楽しみの一つになると思います。ただ、一方で、仕事・育児に余裕時間の少ない保護者から、夏休みの長期休暇中の毎日のお弁当作りが大変という声をよく聞きます。そもそも、子供が小学校に入ると、子供の勉強や宿題をみること、学校行事への参加や手伝い、会社によっては育児短時間勤務が使えないなど、

保護者の時間は少なくなるなかで、やることは多くなります。放課後の安全な居場所を確保することの大変さも含めて、小学校に入ることでの直面する課題を「小1の壁」というようです。夏休み中の毎日の弁当作りも、その一つとして

負担と感じている保護者は多いのが現実です。

こうした中、一部の区では、保護者の負担を軽減するため、保護者がネット上で献立を確認し、注文することで、指定日に注文したお弁当が学童クラブに配達されるサービスを導入しています。夏場は食中毒の心配や、弁当を作る余裕がない中、そうしたサービスを活用することができれば、体力的にも精神的にも保護者の負担が減るのではないでしょうか。

 

ぜひ、台東区のこどもクラブにおいても、弁当宅配サービスを導入し、夏休み中の弁当作りにかかる保護者の負担を減らすべきと考えますが、いかがでしょうか。教育長の所見をお伺いいたします。