自ら現場に足を運び、肌で感じたニーズに応えます。
〒110-8615 東京都台東区東上野4-5-6 台東区役所 7F
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台東区は、墨田区を始めとする国内姉妹都市が2つ、村山市を含む友好都市が6つ、筑西市を含む連携都市が3つの都市と連携しています。台東区がこれまで築いてきた国内の姉妹・友好都市等との交流は、文化・産業・教育といった分野で豊かな成果をもたらしてきました。
姉妹・友好都市等との交流の目的は、豊かな区民生活の実現に向けて、各都市との交流を進め、互いの魅力を高め合うことです。この関係は、地域間での相互理解を深め、双方の住民にとって新しい知見や価値観に触れる貴重な機会を提供しています。
台東区には、歴史ある文化財や伝統工芸、観光名所が多く、地域に根ざした文化が息づいています。一方、姉妹・友好都市等もそれぞれ独自の歴史や文化、産業を有しており、地域ごとの特色を持っています。双方の住民が、相手方の都市の文化や特色に触れることで、都市や地域に対する理解が深まることが期待されます。
観光と経済の面での効果についても注目すべきです。それぞれの住民が相手方の都市を訪れることで、観光地や商業施設、宿泊施設などへの需要が生まれます。また、伝統工芸品や地域特産品の展示や販売会を開催することで、物産品の交流や取引が進みます。地域経済が潤い、友好関係がさらに強固になるでしょう。
加えて、防災面では。自然災害が激甚化・頻発化してきており、今後も同様の傾向が続くことが見込まれています。発災時に備え、行政間での姉妹・友好都市等との連絡をこれまで以上に密にしておくことが必要です。
私が様々な交流事業に携わり、姉妹・友好都市等の方と交流する中で感じたのは、姉妹・友好都市等についての区民の認知度が、思いのほか低い、ということです。現に、令和5年度の「第4回台東区 区政サポーターアンケート調査」では、57.9%の区民が姉妹友好都市等を締結していることを「知らない」と回答しています。一方、65.7%の方が都市交流について「関心がある」71.9%の方が「必要である」と回答していることから、交流をより身近に感じる取り組みが必要です。
現在も、ふるさと交流ショップ台東やふるさとPRフェスタ等を通じて、地域産品の購入や伝統芸能など各都市の魅力に触れることはできます。また、筑西市が蔵前コミュニティー事業に出店したり、大崎市からのお米を学校園で活用したりしていて、都市交流に努めていることは評価していますが。姉妹・友好都市等のことを深く理解し、友好関係をより強固にするために、様々な分野、区民が各都市の魅力を体験できる交流事業を展開することを提案します。
例えば、都市の魅力に触れる機会を充実させるために、各都市の文化や産業をテーマに、区民参加型のワークショップを開催したり。
観光資源や地域への理解を深めるために、区民が各都市に直接訪問し、観光や地域の方との交流事業をこれまで以上に増やしたり。さらに、教育面での交流の充実。学生や若者にとって、他の地域の文化や生活を知り、交流を持つことは自らのアイデンティティを再確認し、広い視野を持つきっかけとなります。例えば、学生同士の交流や短期の訪問プログラムを通じて、互いの地域について学び合うことで、台東区の若者が他地域の価値観や生活習慣を理解し、地域を越えた絆を深めることができます。また、こうした経験を通じて成長した若者たちは、台東区の未来を担う人材として、地域の発展や交流の架け橋となることが期待されます。
以上のような効果を考慮し、より多くの台東区民が姉妹・友好都市等との交流事業に参加できるようにすべきと考えますが、区長の所見をお伺いいたします。